延床面積128.58㎡ 木造2階建て
2011年4月竣工
金剛山の山裾に広がる御所の田園風景の中に計画した住宅です。
台所の窓から見える巨木は、なんと、ご実家の敷地内に生える樹齢300年超のケヤキの木。この木に見守られるように、若い夫婦がこの地での生活をスタートしました。敷地周辺の田畑を耕されるご両親。田んぼのあぜ道を通ってご実家とも行き来ができる、ちょうどよい距離感です。
内部は杉檜をふんだんに使ったシンプルであたたかな木の家。「玄関は広く」「来客用のあらたまった和室を」等、土地ならではの要望を盛り込みつつ、ご家族が、この気持ち良い風景の中、のびのびおおらかに暮らすイメージを膨らませながら計画をすすめました。
キッチンに立つと家じゅうが見通せ、
階段室まわりの「音楽室」にはご夫婦共通の趣味、ギターと数百枚のCDが並び(階段下はピアノを設置予定)、
ワークスペースは掘りごたつ式で、目の前に素晴らしい風景が広がり、
外構にはご実家の古瓦でアプローチをつくるなどの提案がかたちになっています。
(写真:市川かおり)